私が大腸憩室炎になったのは34歳の時です。
後から違う病院にかかった時に、入院の話をしたら先生に言われた言葉です。
34歳で大腸憩室炎ねぇ~
それ以上は言われませんでしたが、あれはきっと『 大腸憩室炎になるにしては 早いね~』という意味だったんだなぁと思います。
なぜそう思ったかというと、大腸憩室炎になる多くの人は40歳以上だという事です。
もちろん20代でなってしまう人もいますし、私が特別早くなったわけではありません。
食事の欧米化が進んでいるので、これから若い人も大腸憩室炎になる確率は高くなっていくと思われます。
大腸憩室炎になった時の症状
大腸に憩室ができただけでは無症状で問題ありませんが(憩室炎になるかもしれないリスクある)、憩室に便が入り込んで炎症を起こすと、腹痛、発熱、出血などの症状がでます。
憩室の炎症が強くなると、腹膜炎になり手術をしなくてならない事もあります。
私の場合は、朝方眠れないほどの腹痛で目覚め、それからずっと眠れませんでした。
●私が経験した症状
- 約10分間隔でくるお腹の痛みと吐き気
- お腹を押すと痛い部分があるく
- 歩くとお腹に響 く
今まで経験したことのない痛み方だったので、さすがにおかしいと思い病院に行きました。
そのまま我慢をしていたら、腹膜炎を起こしていたかもしれません。
炎症が起こると放置して治るという事はあまりないので、早めに病院に行った方が良いです。
大腸憩室炎の治療と入院費用
大腸憩室炎になったら大体の人が腹痛や発熱で病院に行くと思います。
病院に行くほどの腹痛なら確実に炎症をおこしていて、入院になる確率が高いです。
中には軽度の憩室炎で飲み薬で様子を見るという方もいるかもしれません。
そこで気になるのが、入院期間と費用、どんな治療をするのかです。
私が大腸憩室炎で入院した時の事を参考に書いています。
入院期間
大腸憩室炎になって入院したら、 入院期間は約1週間です。
だいたい1週間前後でみなさん退院されています。
私は8日目で退院できました。
入院から退院までの詳しい経緯はこちらの記事に書いてあります。
早い人は5日で退院されているので、私の場合はちょっと長かったですね。
退院できる事聞かされたのは当日だったので、それまでは『まだ退院できないのか』とずっとヤキモキしていました。
大腸憩室炎の治療
大腸憩室炎で入院すると最初は大体が絶食と点滴の治療です。
絶食なので栄養をとるのに、24時間点滴をします。
それに加えて私は1日4回30分の抗生物質の点滴をしていました。
これで炎症は収まっていきます。
点滴治療が終わると後は少しずつ食事をして、食後に飲み薬を飲むだけです。
特にする治療はなく、安静にして徐々に普通の食事がとれるようにしていきます。
これで血液検査ををして炎症が収まっていれば退院できます。
入院費用
病院や入院日数によっても変わってきますが、私が入院した病院は8日間の入院で約10万円でした。
大腸憩室炎で入院すると入院費用は10万円前後になります。
ただし、高額医療制度がありますのでその人に当てはまった金額が返金されます。
大腸憩室炎が再発しないようにするには
大腸憩室炎は再発しやすい病気です。
憩室ができてしまっているので、そこに便などが入り込んで炎症をおこしてしまうと大腸憩室炎になるので、気をつけなければいけません。
便秘や下痢を繰り返すと大腸憩室炎になるリスクが高まります。
再発しない為には
●水溶性と不溶性の食物繊維など、腸をきれいにしてくれる食品をとる
●ちょっとでも調子が悪いなと思ったら、アルコールなど刺激のある食事は控える
●ストレスをためない。
気をつける事はたくさんあります。
もう入院なんてしなくないですもんね。
仕事は休まなくはいけない、入院費がかかると時間とお金の無駄使いです。
水溶性と不溶性の食物繊維をバランス良くとる
食物繊維には【水溶性】と【不溶性】があるのをご存じですか?
●水溶性の食物繊維が含まれる食品
水溶性食物繊維は水に溶けるので、腸菅内でドロドロのゼリー状になり、コレステロールやナトリウムの吸収を抑えたり、便を柔らかくしたり、血糖値の急激な上昇を防ぐ効果があります。
- わかめ
- ひじき
- らっきょう
- 寒天
- りんご
- キウイフルーツ
海藻類や果物類などに含まれています。
●不溶性の食物繊維が含まれる食品
不溶性食物繊維は腸の運動を促し、便のカサを増やす働きがあります。
- キャベツ
- レタス
- ごぼう
- ブロッコリー
- 玄米
- さつまいも
- 豆類
野菜、穀類、いも類、豆類などに含まれています。
この2つの食物繊維をバランスよく組み合わせて食べる事が腸にはとても大切な事です。
すっきりとしたお通じになるためにも、腸に良いとされる食事を日ごろから心がけたいですね。
大腸憩室炎にならないための食事
大腸憩室炎になる原因の多くは偏った食事や、食の欧米化です。
私が大腸憩室炎になった原因は偏った食事だったと思います。
1日一食で主にうどんなど炭水化物が多く、あとはお菓子をたくさん食べていました。
そこに憩室炎になる前日は、赤身のステーキをレアで1切れ食べていました。
たった1切れですが、だんだん炎症を起こしてる時にふだんお肉を食べない私の大腸は限界を迎えたのでしょう。
赤身肉が多く含まれる食べ物には、憩室炎を引き起こす恐れがある事を示唆する研究論文が発表された。
研究結果については食肉が憩室炎の原因である証拠を提示するものではないと研究者らは注意を促いる。
このような研究結果があるので、赤身のお肉が大腸の炎症の原因になる事があるようです。
さらにアルコールや刺激の強い食品なども大腸にはよくないんです。
大腸憩室炎は再発する事があるので、1度大腸憩室炎にかかった人は食事にも気をつけなければいけません。
『お腹が何かおかしいな』
と思ったら、肉類やアルコールなのどの刺激のある食品は避けて、消化の良いとされる食べ物で腸を休ませてあげましょう。
腸に良いとされるビフィズス菌やオリゴ糖などが含まれるヨーグルトを食べて、お腹の調子を整える事も大事です。
しかし食べすぎは逆に腸内環境を悪化させるので気をつけてください。
大腸憩室炎かもしれない兆候に気づく
こちらの記事でも書きましたが、私が大腸憩室炎で入院する前に起きていた兆候はこの2つです。
1.いつもはできない所に大量の小さいニキビができて治らない
2.おならの回数が増えて、さらに臭いが強い
私が感じた兆候はこの2つでした。
初期の段階ではこの症状がでる確率が多いですが、ストレスなどでも出る症状なので、見極めは難しいですね。
炎症が起こると、発熱や腹痛もありますが、腹痛が起こったらその日にもう入院となってしまったので、上記の2つの兆候があらわれたら気を付けるようにしています。
気を付けていて損はないので、 小さな兆候でも見逃さずに生活しましょう。
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