歯周病は歳をとった人がなる病気だと思っていませんか?
気をつけていないと、実は20代からでも歯周病にはなってしまいます。
チョコレートを食べた時に歯が痛い、温かいものを噛むと歯が痛むという人は歯周病になっているかもしれません。
今回は私が歯周病の治療をして、結果どうなったかをまとめていきます。
手遅れだった?歯周ポケット8ミリの歯周病治療の結果
私が歯医者の行ったのは歯が痛くなったり、治まったりを繰り返し始めたことからでした。
歯医者でレントゲンをとってもらうと、痛い歯に虫歯はありませんでした。
では、どうして歯が痛かったのかというと【歯周病】だったからです。
歯医者で『歯茎チェック』をしてもらったら、奥歯の歯周ポケットが8ミリという結果でした。
歯周ポケットが8ミリというと重度の歯周病です。
- 歯周ポケット4ミリ~ 軽度歯周炎
- 歯周ポケット6ミリ~ 中等度歯周炎
- 歯周ポケット8ミリ~ 重度歯周炎
歯周病にはこのような定義があり、私の奥歯は中等度~重度の歯周炎に分類され、重度の歯周病ということになります。
歯列矯正をしたので、抜歯した歯などがあって抜けている箇所もありますが、全体的に歯周ポケットはかなり深めです。
治療後、歯周ポケットの深い箇所はそれぞれ1ミリづつ改善していました。
でも、改善するのは1ミリだけなんですね。
他の歯周病の治療として、歯茎を切って掃除するやり方もありますが、その治療をしても改善はしないと思うですよね。だからこれ以上歯周ポケットが深くならないように気を付けていきましょう。
歯周病治療の後に先生からそう言われたので、それから1年間、歯間ブラシやジェットウォッシャーなどをつかって歯茎を中心に歯磨きをしてきました。
そしてこの前定期健診で歯茎チェックをしてもらったら、治療後の歯周ポケットの深さと全く変わっていませんでした。
歯周ポケットは1度深くなってしまうと、簡単には改善できないんですね。
ここまで重度の歯周病になってしまうと、改善は難しく手遅れという感じがしました。
4回にわけての歯周病治療
歯周病治療は、上下左右にわけて4回することになりました。
歯周ポケットが8ミリの場所などは、深いところまでクリーニングしなくてはいけないので、麻酔を使って治療します。
麻酔をする時は5~7回歯茎に針をさしていくのですが、前歯のあたりに刺す麻酔はちょっと痛かったです。
治療も麻酔がきいてるので、痛みは全くありませんでしたが、麻酔が切れてからは鈍痛がしました。
痛み止めを飲めば我慢できるくらいの痛みなので平気でしたが、問題は中途半端な深さの歯周ポケットの治療です。
歯周ポケット5ミリの場所は麻酔を使わず治療するのですが、機械を使ってクリーニングするのがとても痛かったです。
治療が終わった時にはぐったりしてしまいました。
重度の歯周病では、口臭予防が必須
重度の歯周病の説明では、『歯茎の腫れや出血が起こり、口臭が強くなることがあります』とあります。
よっぽど気を付けていないと、口臭がしてしまうということです。
歯茎の腫れや出血を改善することで、口臭となる原因を抑えることができるので、歯周病の人はまず腫れや出血の予防が必要になってきます。
■ 歯茎の腫れの原因
歯茎が腫れる原因は、磨き残しの歯垢などで細菌が増殖し、炎症を起こしてしまうからです。
歯茎が炎症を起こすと、ちょっとの刺激で歯茎から血がでてしまうこともあります。
歯茎が炎症を起こすと化膿する可能性もあるので、口臭の原因になります。
口臭の原因、歯茎の腫れ対策
■ 歯周病菌に作用する歯磨き粉を使う
歯磨き粉にはいろいろな種類がありますが、歯茎の腫れを防ぐなら、歯周病菌に特化した歯磨き粉を使う事をおすすめします。
■ 電動歯ブラシを使う
なかなか自分の手では磨ききれないところまでキレイに磨いてくれるのが、電動歯ブラシです。歯茎の腫れの原因が磨き残しの歯垢なので、電動歯ブラシのチカラを借りて歯を磨くことも対策の1つです。
■ 歯間ブラシやフロスを使う
歯ブラシでは磨ききれない、歯の隙間などをきれいに磨いてくれる歯間ブラシやフロスは必ず使う事をおすすめしたいです。特に歯間ブラシは歯茎をマッサージし、引き締め効果もあります。
■ ジェットウォッシャーを使う
ジェットウォッシャーとは、水流で歯間に詰まった食べ物を流してくれて、歯茎のマッサージにもなります。口臭の原因となる歯茎の出血や膿を押し出してくれて、使っているうちに歯茎を引き締め出血をなくしてくれます。
■ 食後は口をゆすぐ
食後に食べかすが残ったままの口内は細菌が繁殖しやすくなります。水でゆすぐだけでもいいので、食後は食べかすを口のなかに残さないようにしましょう。
歯周病や口臭対策についての詳しい記事はこちらからどうぞ👇
大人の歯列矯正は歯周病になりやすい?
歯のガタガタを治すと歯が磨きやすくなって、歯周病対策にもなると思いますが、大人になってからの歯列矯正では、気をつけたいことがあります。
■ ブラックトライアングル
大人になって歯列矯正をすると高い確率でブラックトライアングルができます。ブラックトライアングルは歯と歯の間に【▼】このような隙間ができることです。歯列矯正で歯茎の再生が追い付かず、移動した歯の隙間に歯茎がつかなくなってしまいます。子供は再生力が強いので、ブラックトライアングルはできにくいですが、歳をとるほど再生力は低くなります。この隙間に歯垢がつまりやすく、歯周病のリスクが高まります。
■ リテーナー
歯列矯正が終わって、歯に着けていた器具がとれるとリテーナーという保定装置をつけることになりますが、矯正歯科によっては歯茎まで覆うマウスピース型のリテーナーを使うことがあります。ブラックトライアングルに歯垢がついたままマウスピースで密閉されると、細菌から歯を守ってくれる唾液が流れにくくなり、細菌が繁殖してしまいます。そのため虫歯になりやすく、歯周病にもなりやすいです。
私は30歳に入り歯列矯正をしたあと、ブラックトライアングルができたのですが、奥歯などのブラックトライアングルは自分では目視できないので気づかずに、歯間ケアがしっかりとできなくて歯周病になってしまったと思われます。
大人になってから歯列矯正を始めた人は、歯間ケアをしっかりと行って歯周病ケアをしてください。
まとめ
重度の歯周病になってからだと、治療をしても歯周病の改善はあまり期待できません。
手遅れになるまえに、しっかりと歯周病ケアが必要です。
歯周病で歯が痛いと思うということは、手遅れに近い状態にあるので、すぐに歯医者に行って調べてもらうことをお勧めします。
歯周病治療が終わった後も、定期的に検診をしてクリーニングをしてもらい、悪化しないように予防することが大切です。
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